イギリスで陸マイラー始めました

マイルを貯めたいけど、飛行機には乗らないし。それなら陸マイラーで貯めてしまおうと思い、同時にブログも開始。イギリス在住で色々出来ないこともあるけど、色んな情報アップしたいと思います。

Ryanairの手荷物ルールが変わります

何度かブログでもご紹介しているRyanair。
ヨーロッパ各地を飛ぶLCCキャリアとしてブログ内でも何度かご紹介しました。

安いときはロンドンからヨーロッパ各地まで片道1500円ほどで飛ぶことが出来るので、ヨーロッパ国内旅行の強い味方です。

以前のブログはこちらから
blueparrot.hatenablog.com


そんな安さが魅力のライアンエアーですが、11/1より手荷物のルールが事実上改悪になりました。

荷物の新ルール

ライアンエアーがアナウンスを出しているのはこちらです。

Only Priority Customers Can Bring Two Free Carry-On Bags

Non-Priority Customers Can Bring One Free (Small) Carry-On Bag

From 01st November 2018, non-priority customers who wish to bring a second larger wheelie bag (10kg weight) must purchase the 10kg Check-in Bag for €/£8 if purchased during the initial flight booking, or €/£10 if added online after booking up to 40 minutes before the scheduled flight departure time. The 10kg wheelie bag must be deposited at the airport bag drop desk prior to entering security. Please be advised this new bag option is available to purchase from the 01st September 2018 for travel on/after 01st November.

どういうことかと言うと、Non-Priorityの乗客に対しては、機内に持ち込める手荷物は小さいサイズのバック1つのみとなります。
もしさらに荷物を持っていきたい場合は、10㎏までの預け荷物として€/£8払ってねと言うことになります。

PriorityとNon-Priorityの違いは?

荷物の説明の前にまずはこの2つの違いについてご説明します。

Priority

これは機内への優先搭乗と手荷物を2個まで機内にもっていくことが出来る権利です。
機内に持ち込める荷物の内容としては、小さいバック(シートの下に収納が可能な大きさ)が1つと機内持ち込みサイズのスーツケースの大きさのものまでのものが1つとなります。

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フルキャリアの航空会社では当たり前に2つ持ち込み可能ですが、LCCでは持ち込み荷物の制限をかけています。

料金は€/£6となっています。
数に制限があり、1便につき95席分までしか販売をしません。

Non-Priority

Non-Priorityの場合は€/£6の料金がない分、優先搭乗はありません。
また機内に持ち込める荷物はハンドバックサイズのものが1つのみになります。

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なので、お金を払って機内に持ち込める荷物の量を増やすかどうかが焦点となります。


無料で持ち込める手荷物は?

それでは持ち込み荷物についてもう少し詳しくご説明します。
Priorityの場合は上記に書いた通り、座席の下に置ける荷物1つと、機内受託サイズのスーツケース55cm x 40cm x 20cmのもの1つとなります。

Non-priorityの場合は40cm x 20cm x 25cmの大きさのバックが1つまで機内に持ち込めます。
規定ではオーバーヘッドコンパートメントに収納するのではなく、前の座席のシートの下に収納することが前提となっています。
この大きさの参考としてはこちら
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普通のサイズのバックパックやハンドバックなら問題ないと思われます。

Non-priorityで2個バックを持っていきたい場合は?

10㎏か20㎏までの荷物をチェックインバックとして預ける必要があります。
もともとは20㎏からの受託荷物しかありませんでしたが、ルール変更にあたって10㎏から預けられるように変えてきました。

これのメリットとしては、
・受託荷物が10㎏だけでいいなら今までより安く預けることが出来るようになった。
・100mlを超える液体物など機内に持ち込み不可のものが受託荷物にすることによって持って帰ることが可能となった。
・機内に持っていく荷物の量が減るため身軽で搭乗できる。


デメリットは
・今まで無料だったのに、費用が掛かるようになった。
・わざわざチェックインカウンターやDrop baggageに行く必要がある。
・受託荷物となることで通常の鞄の場合は中身が壊れる可能性やバック損傷の可能性が出てくる。
ことではないでしょうか?

料金

10㎏までの場合、チケット購入時に一緒に申し込んだ場合は€/£8。 チケット購入後に新たに申し込んだ場合は€/£10となります。
この€/£10は当日にチェックインカウンターで預ける際にも適応されるものだと思います。

20㎏までの場合は€/£25かかります。

また10㎏までの受託荷物は1人につき1個までとなっています。10㎏の受託荷物を1人で2つ申し込むことは出来ません。


ここで注意してほしい事があります。
この新ルールを無視してゲートに行った場合、Non-Priorityの場合はゲートで否応なしに€/£25支払う必要になります。
なので、Non-priorityでチケットを買った場合は、あらかじめ受託手荷物として購入するか小さいバック1個のみで行くかのどちらかになります。



なぜルールを変えたのか?

そもそもなぜRyanairはルールを変えたのでしょうか?
それには飛行機遅延が大きな原因としています。

前は1人につき2個まで誰でも機内に持ち込むことが可能でした。
ただし、LCCの場合はA320などの機体を使っている場合が多く、オーバーヘッドコンパートメントのスペースに限りがありました。
そのため全員の荷物を上にしまうことが出来なく、時間のロスやトラブルが発生していました。

それに伴い、今のルールであるPriority制度を採用してきました。
しかし、現行のルールではPriorityでなくても、ゲートで無料で荷物を預けることが出来ました。
この預ける手荷物は機内のオーバーヘッドコンパートメントではなく、受託荷物のものと同じ場所に預けられていました。

そのため、ゲートで係員が1人ずつの荷物にタグをつける作業が発生しました。
そうなると、さらに時間のロスが発生し定時に出発する事が出来なくなり大幅な遅延が発生していました。


Ryanairはそのための打開策として、この新ルールを取り入れてきました。



これには普段からRyanairを使っている人たちからは苦情が出ているのも事実です。
しかし、飛行機を定時で飛ばすほうがやはり乗客にとってはメリットが大きいと思います。

現にここ最近はほとんど出発予定時刻になってもまだ搭乗手続きが始まらなかったり、乗る飛行機の到着が大幅に遅れるなどが頻繁に起こっていました。


Ryanairの言い分

これにはちょっと無理があるのでは?と思ったのですが、Ryanairが公式に言い分を出しているので載せておこうかと思います。

1. Because customers may switch to check in a 10kg bag for €/£8 instead of a 20kg bag for €/£25

2. Because some customers don’t want to carry a bigger bag through airport security

ま、安くするから預けてよ!と言うのと、乗客の中には荷物を持ってセキュリティーに行きたくない人もいるんだから。的な感じですね。


これには乗客からお金を取りたいだけだとの指摘もありますが、これはある意味フェアな方法なので自分はいいと思います。


日本でもLCCは手荷物に対しては結構厳しく、2個まで持ち込めても合計が7~10kgまでと制限があったりしますので、このあたりに関してはRyanairも荷物に足して少し厳しくしてきたなと言う感じでしょうか。


11/1を控え、HPやメールでもお知らせは出ていますが、きちんと把握しないで空港に行った場合うっかり追加料金がかかってしまったなんて言うのはしばらく続くんだと思います。

きちんとアナウンスされているにも関わらず、ゲートでクレームをつける人が多いのはヨーロッパ(イギリス)ならでは?なのかと思います。

来月Ryanairに搭乗するのでどんな感じなっているか見てみたいと思います。