ハンブルクでエアバス工場見学に行ってきました!!
先週末にドイツのハンブルクに行ってきました。 (2018年12月1~4日。)
今回の目的は大きく2つ。
・エアバスの工場見学ツアーに参加すること
・クリスマスマーケットに行くこと
実は9月にもエアバスの工場見学に行ってきました。
この時はフランスのトゥールーズのエアバス社を訪れました。
エアバス社の工場見学は写真撮影は完全に禁止されています。
工場内に入る前に携帯の電源を切るように言われます。 ツアー途中で携帯をチェックしている人がいたのですが、すぐに係員が飛んできて今すぐ電源を切るように言われていました。
そのため、今回は写真が全くありません。
トゥールーズのツアーと違うところはどこなのか!
ANAの380を見ることは出来たのかっ!
それではご紹介したいと思います。
注)ツアーは全て英語だったので、説明の聞き間違いがあるかと思います。
場所
トゥールーズとは違いハンブルクのエアバス工場は空港から離れたところにあります。
また市内中心部から離れているので、電車とバスを乗り継いで行くことになります。
行き方はHamburg-Altona駅から150番のバスに乗って40分ほどかかります。
最寄り駅はそのままAIRBUSです。 バスでは次の降車駅を知らせる電光掲示板がありますので、分かりやすいと思います。
バス停を降りると目の前がairbus工場となっています。
トゥールーズと比べると入り口に飛行機が止まっていたり、近くに飛行機が見えるわけではないのでここは少し残念。
予約の仕方
これはトゥールーズのAirbus工場見学とほとんど同じです。
ツアーは1つのみですが、2時間半と長めのツアーになっています。
詳しくはこちらのHPでご確認ください。
https://werksfuehrung.de/en/english/single-products/airbus-hamburg/new-tour-from-nov1th/
料金は€23.9で、支払いは事前にはPaypalのみでクレジットカードでの支払いは出来ませんでした。
なんでかPaypalでの支払いがうまくできなかったのですが、事前にメールをしたら当日窓口でも支払い可能とのことでした。
予約は簡単で、行きたい日にちと時間、人数を選んで予約するだけです。
ドイツ語でのツアーが主体ですが、毎日英語でのツアーも1回ほど入っています。
英語のツアーは埋まるのが早いので、早めの予約がおすすめです。
受付
まず着いたら受付を済ませます。
エアバス社のメインゲートの左側にこのような建物があります。
この青い看板の所が受付のある建物になります。
この受付がすごく小さいです。
受付ではパスポートの提示がありますので、絶対に忘れないようにしてくださいね。
受付が終わると、その場で無線のレシーバーを受け取ります。
ツアー開始までは、受付の横の部屋で待つか外で待つように言われます。
トゥールーズのようにギフトショップが併設されてなく、受付の小さい部屋に少しだけ商品が展示されていました。
そのため、品数も圧倒的に少ないです。
この受付の隣にはコンビニのようなものもあり、そこでも少しだけairbusグッズが売られています。
でも本当に少しだけです(笑)
キータグやピンバッジ、あとはちょっとしたモデル機くらいですね。
時間になると、ガイドさんが来てくれここでイヤホンを渡されます。
ツアーの説明を軽く聞いてからバスに乗り込みます。
今回のツアーでは、日本人(自分たち)、中国人グループ、ハンガリー、スイス、フランス、オーストリア、ウクライナとアメリカからのツアー客でした。
ツアーの流れ
このツアーでは大きく分かれて4つに分かれています。
動画視聴
まずはバスに乗り込み、モニタールームへ行きます。
ここでは10分ほどの映像を見ます。
トゥールーズの時の映像とは違くて、とても分かりやすくシンプルなものでした。
動画ではエアバス社の歴史や飛行機のタイプなどの説明がありました。
動画を見終わると壁に掛けられてるパネルを見ながら機体の説明や、ハンブルクのエアバス社の歴史などを軽く説明してくれました。
A320工場見学
その後、再度バスに乗り込みまずはA320の機体工場を見に行きます。
これが本当にすごい!!
何がすごいって、作っている様子をすぐそこで見れます。
ツアーの横を普通に作業員が歩いていくし、すぐ近くで作業している様子が見えるんです。
上から眺めるだけとかじゃなくて、本当に間近で見れるんです。
もう、翼とか触れるくらいの距離!!
大きな建物の中にはA320が6機ありました。
手前から順番に完成体へ向かっていってて、一番手前のはまだ翼をつけてない状態でした。
右側のドアも付いていないので、機内を作業している様子とかも見れます。
また完全に塗装はされてない機体が多かったのですが、尾翼は塗装済みだったのでどこの航空会社か分かるのもテンションが上がります。
ちなみにこの時あったものは、
Wizzair
Air NewZealand
春秋航空
ベトナム航空
デルタ航空
でした。 あと1機はどこのものだか忘れてしまった。。。
もうしょっぱなから楽しくて仕方ありませんでした。
ガイドさんは色々説明してくれます。
これが結構細かく教えてくれます。 英語もゆっくり話してくれるのでとても聞きやすかったです。
ここでガイドさんが言っていたのは翼をつけるときに注意しなくちゃいけないことは、水が入らないようにすることと念を押していました。
これは水が入ってしまうと、上空で凍ってしまい機械トラブルを招くためだと言っていました。
またこれは知らなかったのですが、飛行機のタイヤの中の空気は特別だっていうこと。
普通の空気は入れてないんだそうです。
タイヤの中に入っているものは窒素!!!
なぜかと言うと、普通の空気を入れてしまうと酸素が入ってしまい、着陸時に燃える危険性があるとのことでした。
窒素ガスを使うことで爆発や火災のリスクを減らすことが出来るんだそうです。
また、上空は急激に温度が下がるので、水蒸気が含まれない窒素だと凍ったりすることもなく安全だからと言っていました。
これはこのツアーで1番なるほど~って思ったことでした。
また緊急時の脱出時間はairbus社では90秒と言っていました。
これはA320だけでなく、超大型機のA380も90秒だそうです。
何度もテストを繰り返し、実際にA380に最大人数をのせて測ったと言っていました。
90秒で脱出が出来るなんてすごい!!!
A380工場見学
A320の工場を見た後は再度バスに乗り込み今度はA380の工場へ向かいます。
A320の工場から出るとなんとそこにはニュージーランド航空のA320が車に引かれてタキシング状態!
ビルとビルの間を普通に飛行機が動いている。
こういう風にして工場から運ばれるんだそうです。
もうね、目の前を通り過ぎて行ったんですよ。
目の前を車が通り過ぎるかのようにっっっっ。
興奮も冷めないうちにバスでA380工場に向かいます。
ここでは機体の胴体部分が作られていました。
これがすごく広い敷地です。
まだ輪切り状態のA380がいくつも横並びに並んでいます。
ちょうど3階に分かれているのが丸見えです。
1番下は荷物などを収納したり、クルー達の休憩室。
2階3階部分が客室となります。
こうやって生で見れるのは本当に嬉しいです。
ここでも作業員が行ったり来たりしています。
外に出ると真横には従業員のカフェテリアがあります。
残念ながらツアー客は使えませんが、ここで働く人たちを見れたり、広い敷地の中をバスでぐるぐる回るのは楽しいです。
機体の最終工程工場見学
この後は最後の工程へ向かいます。
そこは実際に機内へシートや設備などを入れる場所です。
ここにはエミレーツ航空のA380がありました。
さすがエミレーツはA380の1番の顧客だけあって、どこでも見れます。
ここでは最終的に全てのシートや機内装飾を完成させます。
その後各航空会社へ引き渡されていくんだそうです。
そんな話を聞いているところにA320が工場内に入ってきました。
と言っても、2機入るほどのスペースがありません。
この建物はあまり大きくなく、A380が1機あるだけでいっぱいです。
そしたらなんと入ってきたA320はA380の翼の下にすっぽり入ってしまいました。
少し文だけでは分かりにくいかと思いますが、A380の最大の横幅は79.8m。
A320の横幅は34.09m。
実はA380の片方の翼の下にすっぽりA320がハマるんです。
その為、後から入ってきたA320はA380の翼の下に見事に収まりました。
そんな説明を聞きながら、ずっと上から眺めてました。
この時はA380の作業をしていなかったので、実際に使われるシートや設備の搬入は見れませんでしたが、その代わりにいいものが見れたと思います。
ANAのA380は?
今回のハンブルクエアバス工場見学で密かに楽しみにしていたこと。
それはANAのA380が見れるんじゃないかという期待。
ちょうど9月中旬にANAのA380がハンブルク工場に到着しました。
ここで内部の搬入、設置と塗装をされANAに引き渡される予定となっています。
ANAより拝借
塗装中の機体を見れたらいいなぁーと思っていたのですが、残念ながら塗装工場はツアーに含まれていませんでした。
それでもガイドの人が今ANAを塗装しているところなんだよーと説明してくれました。
引き渡し時には盛大なパーティーがあるそうです。
その後はバスに乗り出口へと向かいツアーは終了となりました。
時間にして2時間半を超える内容の濃いものでした。
今後のA380の展開は?
エミレーツが筆頭となってA380はこの10年間で230機ほど航空会社へ引き渡されています。
しかしながら、機体が大きすぎる事で使える空港が限られてしまう事や、A350が出てきた事で同じくらいの飛行距離を小さめの機体で飛ぶことが出来るようになり、A350ファミリーの方へ流れて行っているそうです。
そのためA380の受注の数が大幅に減ったとも言っていました。
また今後はA360という新しい機体も作っていく可能性があるとも言っていました。
ハンブルク工場見学のいい所
トゥールーズ の工場見学と違って、結構歩きます。
しかし、実際に飛行機をかなり間近で見ることが出来るのは、ここのツアーのいい所でした。
また実際に働いてる人が近くで作業をしていたり、ご飯を食べていたりと、より近くで実感することが出来ました。
ガイドさんはずーっと喋りっぱなしです。
説明も詳しくしてくれて、質問にもバンバン答えてくれます。
この辺りはトゥールーズ と比べるとすごく良かったです。
しかし、トゥールーズ と違って空港に隣接していないので、飛んでいく飛行機を見ることはありませんでした。
また外に出ている飛行機もほとんど見当たりませんでした。
今回はベルーガも見ませんでした。
ツアーはまっという間に終了でした。
内容は大変満足のいくものでとても楽しかったです。
また機会があれば是非行ってみたいと思いました。
ちなみに余談ですが、ハンブルク空港にもLufthansa のWorldShopがあります。
他の空港と比べると規模は小さいですが、リモワも置いてありました。
ただ商品の数は少ないので、狙ってるものが置いてない可能性もあります。
今回は小さめのキャリーバックをついに買っちゃいました。
リモワではありませんが。。。
クリスマス前のためか、クジ引きを引かせてくれ€5のディスカウントで買うことが出来ました。
今話題のpaypayの20%バックとはいきませんが、予期していなかったので普通に嬉しかったです。